青空文庫
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寡婦の除夜 (新字旧仮名)
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寒中の木の芽 (新字旧仮名)
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後世への最大遺物 (新字新仮名)
1894(明治27)年7月、箱根、蘆の湖畔で開かれた、第6回キリスト教徒夏期学校における
講演の記録。初出は、『湖畔論集』(第六回夏期学校編、東京・十文字書店、1894年11月)。「私に五十年の命をくれたこの美しい地球、この美しい国、
この楽しい社会、このわれわれを育ててくれた山、河、これらに私が何も遺さずには死んでしまいたくない」では何をこの世に遺すか。社会が活用しうる清き金
か。田地に水を引き、水害の憂いをのぞく、土木事業か。書いて思想を遺すこと。教育に当たって未来を担う者の胸に思想の種をまくことか。これらもまた、遺すべき価値あるものである。けれど、金や事業や思想を遺すことは、誰にでもなし得る業ではなく、またこれらは「最大遺物」とは言い難い。では、誰でもがこの世に遺すことのできる、真の最大遺物とは、果たして何なのか?
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時事雑評二三 (新字旧仮名)
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聖書の読方 来世を背景として読むべし(新字新仮名)
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楽しき生涯 韻なき紀律なき一片の真情(新字旧仮名)
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デンマルク国の話 (新字新仮名)
1911(明治44)年10月22日、東京柏木の今井館で行われた講演を、後に内村自身が文章化した作品。初出は、『聖書之研究』第136号(1911
年)。デンマークは1864年、ドイツ、オーストリアに迫られて開戦に追い込まれる。敗戦によって国土の最良の部分を失ったこの国は、困窮の極みに達す
る。そのヨーロッパ北部の小国が後に、乳製品の産によって、国民一人あたりの換算で世界でももっとも豊かな国の一つとなった。荒れ地を沃野に変えて国を蘇
らせたのは、天然と神に深く信頼し、潅漑と植林の技術をもって樹を植える事に取り組んだ人の営為だった。
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ネルソン伝に序す (新字旧仮名)
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問答二三 (新字旧仮名)